1991年10月26日に全日本キックボクシング連盟・後楽園ホール大会でプロデビューし、2007年3月9日に引退試合を行ない、15年間の現役生活にピリオドを打った通称“野良犬”こと、小林聡。

決してスター街道を歩いてきた選手ではないが、もがき、苦しみ、敗れ、倒れながらもリングで見せてきたその生き様を感じることができるのが、本書『野良犬 キックボクサー 小林聡の軌跡』です。

本書では15年間の選手生活を振り返った小林聡へのロング・インタビューを慣行。デビューのきっかけから2001年のテーパリット・シットクヴォンイム戦をはじめとする名勝負の数々や、激闘の裏に隠された壮絶なドラマ、そして“引退の真相”と気になるこれからについてなど、小林自身がそのすべてをあますところなく語っています。

また、藤原敏男・藤原ジム会長や関根勤、浅草キッドなど小林聡ゆかりの人物の証言集などの企画も満載。キックボクシングにその人生のすべてを懸けた真摯な男、“野良犬”小林聡の美学を感じとることのできる一冊となっております。