2009年、石川遼大ブレークのはじまりは『?全英への道?ミズノオープンよみうりクラシック 』だった。最終日上下真っ赤な勝負服に身を包んだ石川はまだ17歳、本人初の単独首位からのスタート。しかし決して楽な展開ではなかった。前半ハーフを好 調に滑り出した石川に魔の手が伸びたのは12番ミドル。5打差を付けてリーダーズボードのトップに立つ石川に誰もが楽勝を感じた時、突然のドライバー ショットの乱れ。まさかの2連続OB。そのホールを9打としてしまう。一気に貯金を吐き出しトップに並ばれた石川。このまま崩れてしまうのか？ 2年目のジンクスにやられるのか？　しかし石川は違った。16番ロング、もはや石川の代名詞とも言える『チップイン・イーグル』で再びリードを奪うと、最 終18番ではダメ押しのバーディ。2009年1勝目、ツアー通算3勝目は何とも劇的な勝利となり『全英オープン』の切符まで手に入れてしまった。 　なぜ、石川遼はこんなにも強いのか。なぜ、自分を乱さないのか。もちろん技術は優れているのは当然だが、その18歳とは思えない精神の強さに秘密は隠さ れている。『ミズノオープンよみうりクラシック』のシーンを振り返りながら、石川遼本人と専属キャディの濃厚なインタビューにその秘密を垣間見る。トーナ メントだけでは決して分からなかった石川遼の素顔に迫る珠玉のDVD。